私の好きな曲の1つに、クロード・ドビュッシー作曲の牧神の午後への前奏曲があります。この曲の冒頭にフルートソロがあります。このフルートソロがなんともいえず好きなのです。この曲の解説では、”牧神を示す主題はフルートソロの 嬰ハ(Cis,C#)音から開始される が、 これは楽器の構造上非常に響きが悪い
とされる音であり、 なおかつ音域は華やかでない中音域である 。しかし、ドビュッシーはこの欠点を逆手にとり、 けだるい、ぼんやりとした独特な曲想を作り出すことに成功 している。・・・”等書かれています。嬰ハ(Cis,C#)音、右手小指しかキイを押していない不安定な押さえ方の音でもあります。この曲を聴くとそんなフルートことを思ってしまいます。

ユニバーサル ミュージック クラシック
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、夜想曲、交響詩《海》、イベリア
UCCG-50034